Wednesday, March 22, 2006

ティファニーでトロフィーを

ワールド・ベースボール・クラシックでのWBC優勝トロフィーは、 ティファニーの職人が200時間以上かけて製作した逸品。WBCの親善大使を務めるトミー・ラソーダ氏(元ドジャース監督)は、「この素晴らしいトロフィーをどのチームが母国に持ち帰るのかこの目で見るのが楽しみだ。」と語っていたが、初代世界王者に輝いたのは、「王JAPAN」であった。「スピーディー&ストロング野球」を提唱する「サダハル・オー」だ。

マナーの面でも日本野球が世界水準であることを伝える形になったのは、サインひとつとっても、ファンに誠実に応える対応である。

ここでもヒューマニティな精神が覗える。

インタビューには、「世界中の野球を知らなかった人にも知ってもらえた。」、「これからは子供たちにも野球をもっとやらせてもらいたい。」と語る。つまり、自分達のプレーから、野球界を目指し、世界を目指す、ひとつの生き方の指標となるべくメッセージである。優勝に驕らず、これから育つ世界中の子供たちと、世界中の養育する大人たちへのメッセージだ。

その「王JAPAN」は3月22日、凱旋帰国となった。

Wednesday, March 15, 2006

京都府立陶板名画の庭

名画を陶器の板に転写して展示している屋外美術館。ここのスロープの展示作品は3点である。
・ラ・グランド・ジャット島の日曜日 - スーラ
アメリカ - シカゴ美術館- 205cm x 305cm (ほぼ原寸大)
・テラスにて - ルノアール
アメリカ - シカゴ美術館 - 100cm x 81cm (縦横原寸の2倍)
・糸杉と星の道 - ゴッホ
オランダ - クレラー・ミュラー美術館 - 92cm x 73cm(縦横原寸の約2倍)

道を散策しながら、並ぶ家々の窓を覗くような、覗かれているような配置である。水、光、コンクリート、ガラス、木々が、名傍役である。

午前と午後の太陽光の変化、天候の状況で、名画の表情も変化する。
一日を過ごす価値がある美術館。



スー ラの「ラ・グランド・ジャット島の日曜日の午後」、ルノアールの「テラスにて」、 ゴッホの「糸杉と星の道」がスロープ沿いに並ぶ。

糸杉をゴッホが描くようになったのは、精神が不安定になって、サン・レミの病院に入院してからである。

これらは陶板画で、原画を忠実にとあるが、僕には全く別物である。

ここは屋外の美術館。
「絵」に観られている気がするのは僕だけだろうか。




僕と僕らの仲間の投稿記事
エントランス
~「睡蓮・朝」(モネ・睡蓮)
~廻廊「鳥獣人物戯画」・「最後の審判」
空中デッキ「最後の晩餐」
~階段(滝)「清明上河図」
「ラ・グランド・ジャット島の日曜日の午後~テラスにて~糸杉と星の道」
※2005年
京都府立陶板名画の庭 野外彫刻展

ここのHPは、展示会の作品や安藤氏の建築を泣かせるような粗末なコンテンツなので、あえてリンクさせていません。

また、エントランスも、僕が好きなパーツだけを撮影しています。入場券を購入する入り口は好きじゃない。サイン(看板等)が、建築美を損ねているからです。 それでも好きな場所であるには変わりありません。

Wednesday, March 08, 2006

風刺画伝 「鳥獣人物戯画」

鳥獣戯画甲巻からの画像。

インターネット空間における著作権議論がさかんであるが、絵自体の作者には著作権が認められるが、複製写真には著作権は認められないというのが一般的な見解になっている。

鳥羽僧正覚猷の作、と伝えられるが、それを示す資料はなく、むしろ鳥羽僧正の筆が加わっているかどうかも確かめがたい。

鳥獣戯画・断簡(丁巻) から抜け落ちた部分を鑑賞することができる。